自社の経営改善のためだけではなく、金融機関や取引先等の社外関係者がお客様の経営状況を分析するためにも、経営分析を行っていると思います。代表的な例として金融機関の融資審査がありますが、金融機関が重視する主な財務指標(安全性、債務償還能力、収益性、成長性)の算出元となる数値に注目してください。
生命保険は活用次第で「資産・利益・負債」といった数値を改善できる可能性があります。
主な分析項目
- 自己資本比率
- 比率が高いほど負債が少ないため、資金繰りが楽である等の理由から健全な経営であるといわれる
- 債務償還能力
- 資金借入コストに対する支払財源の余裕度を考慮する指標
- 経常利益率
- 企業の営業活動と財務活動を併せた全体の収益力を示す指標
- 売上高、自己資本額
算出式
- 自己資本(純資産)÷総資本(=負債+自己資本)
- (営業利益+受取利息・配当金等)÷支払利息等
- 経常利益÷売上高
- 売上高、自己資本(純資産)
財務指標はさまざまありますので上表の分析指標だけで判断されるわけではありませんが、主にどの数値を改善すれば財務対策となるのかを考えていただく際、分析指標を構成する主な数値は限られています。
今加入している生命保険を見直すことでも財務内容の改善に有効となる場合があります。ひとつの簡単な例をあげますと、生命保険を解約して「利益を発生」、借入金の早期返済を行うことで「負債を減少」させて「自己資本比率を上げる」ことが可能な場合があります。

上の例の場合、保険料全額損金タイプの生命保険を解約したので、預金を取り崩すことなく保険の解約返戻金で益出ししています。そのため現預金などの流動資産に影響を及ぼすことなく、財務内容の健全性を上げることができます。
ご加入の生命保険契約の解約を推奨しているわけではありません。あくまで財務対策の一例としてお考えください。

現在加入の保険
保険種類:終身保険(払込期間75才)
保険金額:1億円
保険料 :22万円/月
契約者 :法人
被保険者:経営者(加入時40才、現在45才)
受取人 :法人
これまでの保険料積立金は1,300万円、現在の解約返戻金は1,000万円。

新しく加入した保険
保険種類:定期保険(保険期間/払込期間 75才)
保険金額:1億円
保険料 :10万円/月
保障を重視し、保険金が同額の定期保険に切替えた結果、保険料は10万円/月になり、12万円/月のメリット。
(注1)(注2)

借入金の変化
解約した終身保険の解約返戻金1,000万円を長期借入金の返済に充当。借入残高は2,600万円、毎月の返済額は70万円に減少。(注3)
- 注1
- ただし、75歳以降の保障はなくなります。また定期保険の場合、解約返戻金は保険期間の経過に伴い徐々に積み立てられ、その後保険期間の満了が近づくにつれ次第に減少し、満了時にはなくなります。
- 注2
- 新たにお申し込みの保険契約について、被保険者の健康状態によっては、ご契約いただけない場合があります。
- 注3
- 終身保険の解約返戻金を受け取った際は、これまでの資産計上額(保険料積立金)1,300万円を取崩し、解約返戻金額との差額を雑損失に計上することになります。

*保険料積立金と解約返戻金の差額については、損益計算書に雑損失または雑収入が計上されることに注意が必要です。

























